昭和史おたくといいますか、元をたどれば226事件のおたく。私のいちおしは安藤輝三です。「いだてん」には出てきそうもありません。二二六おたく(たまにいるのです)にはどうも中橋基明びいきが多いようです。
中橋は超イケメンで、華族の母と陸軍少尉の父をもち、ダンスホールのフロリダや山王スケート場の常連。将校以上になると軍服は自分であつらえるのです。中橋はマントの内側を真っ赤な布にして、よくめだちました。
仲間思いで、満洲では殺された仲間の数だけ、匪賊を殺すことにしていたそうです。(怖い。誰が演じるのでしょう?)
二二六事件では中橋は部隊を率いて、高橋是清(故・萩原健一が演じています)邸を襲い、銃と刀でずたずたに惨殺。その後は宮城(皇居)を占拠する段取りになっていました。ところが、これは門のところで失敗。
なぜか部下をその場に残したまま、朝日新聞を襲撃します。たぶんこういうところは「いだてん」でもやるでしょう。
朝日新聞社ではリリー・フランキーが扮する緒方竹虎と対面し、活字ケースをひっくり返します。
このとき朝日新聞には尾崎秀実もいたし、ゾルゲともつながりがありました。この2人は後に死刑になっていますから、緒方もかなり危なかったようです。もっと新資料がでてきたらうれしいのですが。
ともあれ、中橋は逮捕された後、見事な歌や遺書を遺しています。
ただし、銃殺される当日の朝、げらげらと笑いっぱなしだったという複数の証言あり。
胸が痛みます。
五一五事件では一人も死刑にならなかったのに、二二六事件では部外者もいれたら、19人が死刑を宣告されました。
そして、7月に入ってすぐ15人、翌年になって4人が同じ場所で、銃殺されています。今でいう渋谷の一等地です。たぶん横を通ったことがある人も多いと思います。
銃殺された場所は当時は陸軍の演習場でした。その片隅の赤い煉瓦の前に、処刑場が作られたのです。
その場所は後に米軍将校たちのワシントンハイツになり、ジャニー喜多川さんのキャッチボールする場所になり、1964年、東京五輪の選手村になった後、日本に返還されました。今はNHKの駐車場になっています。
東条英機べったりの木戸幸一の決意は固く、五輪返上を発表する。この子孫もスケート連盟じゃ、関係ないけど。ただこの時点ではヘルシンキにゆずった形。世界大戦になってからこれも中止になる。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月26日
そこで東急グループの五島慶太が木戸幸一と面会して、東京五輪への寄付を申し出る。子孫がフィギュアスケーターなので読んだけど(私はこんなのばかり)https://t.co/TGYKmPngd7
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月26日
1937年12月13日、日本が南京を占領。NYタイムズとシカゴ・デイリー・ニューズが虐殺を報じ、日本の新聞はといえば「百人斬り」とか、1月3日には女優が脚本家と樺太からソ連に亡命したとか。これは短文ではまとまらないので、おのおので調べてね。ともかく五輪というムードではなくなっていく。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月26日
ベルリン五輪の開会式。日本もでているよ。スポーツの祭典なのに、ヒトラーが車でパレードしている。#いだてんhttps://t.co/j9Auen4MX9
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月26日
世界中から日本は五輪参加の資格がない、と叩かれる。ラトゥール伯爵が来栖三郎を訪問し、「日本の友人として進言したい」と五輪返上をすすめる。ただしこの時点ではヘルシンキ開催となり、日本もそこへは参加、ラトゥールは満州国の参加も認める考えを明らかにし、帝国陸軍は喜ぶ。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
東京五輪決まった翌年7月、盧溝橋事件が起きて日中戦争へ。(それまでは事変だった)こんなこともあり、日本は米国から鉄や石油の輸出をとめられてしまい、五輪への建設工事がすすまなくなる。https://t.co/Ow16BucZOu
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
この後、日本ではやった「五輪」という髪型を前から調べているのに、形がわからない。春と冬は同年同国開催だったが、ノルウェーが冬だけでもと主張し、札幌五輪は後からやっと開催が決定する。スケート連盟のサルコワ伯爵(はじめてサルコワ飛んだ人)が選手をおくらない、と言い出す。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
ベルギー人のラトゥール伯爵を味方につけたのは大きい。アムステルダム五輪のときのオランダ大使、広田弘毅が2.26の後、首相になり、東京五輪をおす。来栖三郎をベルギー大使におくりこむ。ベルリン五輪の開会式の前日、市内のホテル・アドランでどきどきはらはらの投票。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
戦車やら軍艦やら山王ホテルに砲をむけたが、2月29日に事件はおわり、ラトゥール伯爵は三月19日から22日間、日本に滞在して明治神宮の美しさに感動、すっかり日本びいきになる。一方、陸軍は明治天皇ゆかりの聖地を毛唐に使わせると汚れると反対する。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
日本の杉村のことをラトゥール会長が怒り、オセロでは開催地が決定しない。そこで会長を日本へ招待する。1936年の3月ラトゥール来日決定。でもって、直前の2月26日に2.26事件が起きるわけ。5.15より規模が大きく、五輪を支援していた高橋是清も殺害され、山王ホテルが占領される。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
インフルエンザにかかり、肋膜炎も併発して高熱のままムッソリーニと面会して、五輪の候補から降りてもらうのが史実。今だったら問題になりそうだけど、クドカンがどう料理するか楽しみ。#いだてん
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
ロス五輪なら馬のバロン西とかやってほしかったけれど、それだと話が広がりすぎてしまうから、やっぱり脚本がうまい!次回の「独裁者」むちゃ楽しみですね
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
あそこちょっとわかりにくかったですね。杉村がムッソリー二説得して、IOCのラトゥール会長が怒り、なだめるのがベルギー大使の来栖三郎なんだけど、そこまではやらないでしょうね。この人が星野監督の奥さんの祖父なんだけどw
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
鳩山一郎はホントに田畑記者としたしかったようです。鳩山さんはベルリン五輪を見物に行って、ヒトラーと会って、ナチスドイツをちょこっとほめた本を書いて、戦後は総理大臣の手前で公職追放。吉田茂内閣が誕生します。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
いえいえ、ローマはまだ候補の段階だから、ムッソリーニと話して候補から降りてもらうのです。ヘルシンキが東京のライバルになります。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
そのへんクドカンがどう料理するか楽しみです!中国も日本もともかく世界の一流国として認められるために必死だったので、アジアにもってきたかったようです。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
ここんとこ、じめじめと恨みがましくやらないところが、よかったわ。さすがクドカン
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
おー、鳩山一郎文部大臣とは、親しかったらしいです。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
加納先生は東京五輪が決定するまで、ちゃんと生きています。投票はベルリン五輪の前々日だったかな、アメリカと意外なことに戦争中の中国が味方してくれます。
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
ムッソリーニはあっさり候補からは、おりてくれるけど、そのことでIOC会長のラトゥール会長は怒ってしまうのが史実です。そこまでやるのかな?
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
おー、杉村陽太郎登場。彼の説得でイタリアは候補からおりる。吉田茂や来栖三郎と共に親米英派の外交官になるが、胃がんで早国、亡くなる。国葬。#いだてん
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
ヒトラーは最初「五輪なんてユダヤ人のためのイベントだろう」と興味なかったのはホント。宣伝大臣のゲッペルスに説得されたのもホント。#いだてん
— 🇱🇷🇯🇵梅田香子⚾️Yoko Umeda (@yokoumeda) 2019年8月25日
このムックは買う予定です。ばいなう!