スポーツライター梅田香子とMMカンパニー&CHICAGO DEFENDER JAPAN

梅田香子 contribute to MM JOURNAL

ぼこぼこ場外乱闘編

スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

自閉症と音楽

 自閉症の次女は好きな嫌いと嫌いな音楽がはっきりしていて、学校でもよくパニックになったそうです。でも、どこが嫌いなのか好きなのか、言葉がないからよくわからないのです。

おかあさんといっしょ」シリーズは大好きなのです。が、オープニングの曲が大嫌いで、「きゃー」と悲鳴をあげて、耳をふさぎながら廊下を逃げていくことがよくあります。

 犬のおまわりさん。これ大好き。好きすぎて、私がハミングしたりすると、ものすごく怒って飛びかかってきて、口をふさぎます。

 葉加瀬太郎さん、・・・じゃなかったクライスラーズカンパニーは歌はありませんが、これは長女も次女も、なぜか好きです。「白鳥の湖」なんてよく聞いています。

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 次女はカラオケでトトロを歌ったりもします。とぎれとぎれで鼻歌が多いけれど、音程は悪くありません。

 音程がひどいのは長女です。友達とカラオケに行っても絶対に唄わないそうです。
 音程というものが彼女の頭にはなく、何を歌ってもお経をうなっているようです。
 ま、彼女にはフィギュアスケートという特技があるので、うっちゃっています。

 今の夫は音楽好きだし、防音室をよくつくる大工さんです。ギター講師やボイトレの友人がたくさんいます。

 私が長女の話をしたら、「それは育った環境で、正しいトレーニングをしていないから。生まれついての音痴はいない」と言われ、たはははは、と笑ってしまいました。

 育った環境・・・。夫の友だちだから、長女や次女が育った環境を知りません。
 でも、長女の父親は栃木県出身、BBキングやクリントンイーストウッドが認めた(自称)世界的なギタリストなのです。グラミー賞バディ・ガイも彼のギターに憧れているそうです。(これには突っ込みどころがたくさんあるのですが、悪口になるのでやめておきます。まあ、バディ・ガイイーストウッドも日本語のブログは読みませんから書いたもの勝ち)

 日本のミュージシャンにありがちな壁です。「ギターはうまいけど、歌うとダメだよね」というタイプ。ライブハウスでも日本人の彼が歌うと、アメリカ人の観客たちがすーっと席を立つ。
 昔、何度も目にした光景です。

 日本語で歌うと栃木なまり。

 なので家ではよく練習していました。浮気用の部屋を借りていたみたいですが、アパートだと歌や楽器の練習ができないからだと思います。10年以上、結婚している間は、夕飯は必ず帰ってきていました。

 でも、楽器はやればやるほど上達します。歌は正しい訓練をうけないと、あまり進歩しないものですね。

  私も気がつかなかったですが、たまたま深夜、時差ぼけのフィギュアスケートの先生とうちの居間で飲んでいました。

 そこへ当時の夫が酔って帰ってきて、トイプーを蹴ったり、雑誌でぶったり、いじめだしたので、わが目を疑ってしまいました。

「ココ」という名前をつけたがったのは彼です。雇い主であるココ・テイラーへの不満を犬のココにぶつけていたのです。

 今トイプーのココちゃんは 妹夫婦のところであずかってもらっています。いろいろ手がかかる子ではあるのですが、妹がつれていくポリマーさんの言うことなら素直になるそうです。そして、「かなりいじめられて育ったのだと思う」と言われるそうです。

 

 子どもたちはそんな夫のいらだった歌を聞きながら育ったわけです。夫はスピリチュアルにはまった時期があり、お題目をよみながら次女のことを突き飛ばしたり、近所の公園に置いて帰ったりしていました。

 そんなかんや2人とも歌にはいい印象がなく、カラオケにしてもどこかびくびくしています。

 売れないから、歌がだめなのか?歌がだめだから、売れないのか?

 生まれもってのDNAなのか、育った環境から来るものなのか。

 私はたまたまなのですが、浅田真央選手、宇野昌磨選手のお母さんと話したことがあります。なんていうか、もう人柄も子育ても、すばらしいんです。マイケル・ジョーダンの亡きお父さん、ジェームスに通じるものがありました。

 子どもをまっすぐ育てようと思ったら、まず親がまっすぐ生きること。もう遅いかもしれませんが、そう感じずにはいられませんでした。

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