スポーツライター梅田香子とMMカンパニー&CHICAGO DEFENDER JAPAN

梅田香子 contribute to MM JOURNAL

ぼこぼこ場外乱闘編

スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

【2008年再録】MLBとフィギュアスケートのお話

 ふと見たら2008年4月にこんなことを書いていました。以下は再録です。あの頃と比べると、状況は少しましなっているのかもしれません。

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 怒るを通りこして、あきれた。
 
 試案をみると、大阪府は臨海スケートリンクセンターとか、いろいろな文化施設をぶっつぶすらしい。
 
 赤字だから売却するか、つぶす。
 
 たしかに赤字ではなくなるかもしれないが、いったいそこから何が生まれるというの?
 職員の給料をカットするとか、赤字施設をつぶすとか、そんな生ぬるいことで借金を返済できるのだろうか。


 大リーグだってほんの数年前まで赤字で苦しんでいたけど、今や日本人大リーガーに数十億円の投資なんて当たり前!ときたものだ。
 
 理由はいくつかあげられるが、mlb.comの収益はなかなかもってすごい。
 
 そこに目をつけた米国フィギュアスケート連盟が、アマチュアのスポーツ団体だというのに、mlb.comと手をくみ、icenetwork.comという合併企業を立ち上げた。
 
 mlb.comそっくりのつくりで、米スケート連盟のサイトは次々とニュースを発信するようになり、年間3000円ぐらいで米国の地区予選から、はたまたジャパニーズ・パワーハウスが出場するGPシリーズや世界選手権まで、ネットで観戦できるようになった。 
 仮にスケート人口の20万人がicenetworkの有料サイトに登録したとして、6億円の儲けになる。まだまだ市場は広がるはずだ。
 
 浅田真央高橋大輔って日本の登録選手なのに、間接的に米国フィギュアスケート連盟を儲けさせているわけ。
 それと無関係ではないだろうけど、米スケート選手はノービスより下の子供でも、地区予選で決勝に残ったり、そこでも勝ち残ってセクショナルにすすんだり、全米に出場したりすると、成績に応じて賞金がでる。下のほうはさすがに80ドルぐらいだけど。インターメディエイト(ノービスより下)で全米いった子は300ドルもらっていた。全米4位内に入ると、インターメディエイトでも3000ドルぐらい。励みにはなる。
 
 野球でもスケートでもこのへんの図式は同じなのよね。
 日本で生まれ育った人材を生かしきれていない。
 なぜか?育てる環境を日本はぶっつぶしているから。  

<中略>

 エモやんが大阪府知事だったら、私はマジでこのへんのことを進言したかも。(一応エモトさんと私は日本のマネージメント会社が同じなのです)