スポーツライター梅田香子とMMカンパニー&CHICAGO DEFENDER JAPAN

梅田香子 contribute to MM JOURNAL

ぼこぼこ場外乱闘編

スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

スケートアメリカ2019のお話

 今年2度目のラスベガスで、だらだらと生きています。
 原稿は11月が締め切り。英文なのでなかなか時間がかかってしまうのです。

 アメリカン長女も2日間だけ合流。
 米国認定インストラクターなので、翌週はリジョナル(日本でいうブロック大会)を控えています。一年でいちばんきりっと顔つきをしています。

 夏の終わり、スケート選手たちは過酷なほどつめていた練習ペースをやや落とします。同時にコーチたちはきりきりと精神をはりつめ、プログラムの細部をしあげていくのです。

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ブレイディ・タネル、ショート1位

 といっても全米代表のブレディ・タネルがスケートアメリカにつづいて、次の週はスケートカナダに飛びます。
 当然コーチのデニスはそちらに同行してしまうので、あれこれ長女に具体的なアドバイスをしてくれました。

 びっくりするような内容もあります。

 そうか、ずっと支えてくれていたのだと。

 昔からデニスは遠まわしなもの言いをしません。それだけに考えていることがストレートに伝わってきます。

 まさかこんな日がくるとは・・・。しみじみとやさしい気持ちになりました。 

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デニス・マイヤーと

 さてさて、試合というものはボランティアスタッフがいないと成立しません。
 ジェシカのママはこの点で、いつも頭が下がります。

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ジェシカ・カラヤング

 シカゴ郊外のツインリンクスを思い起こすと、年一度開催される「デページオープン」という大会など、ジェシカの母親は率先してボランティアしていました。

 フィリピン系なので肌は ココナツ色で、顔だちはかなりの美形です。なんとジェシカと私の娘は誕生日がたったの2日違い。

 よくよく聞いてみたら、同じ病院で私たちは出産して、もの心がついたときからフィギュアスケートを習っていたわけです。

 ジェシカは今回「スケートアメリカ」にペアで出場しています。
 ママは離婚・再婚で苗字を変え、試合ではたいてい前の夫と今の夫を両側においての観戦です。
 「あなただって、すぐ再婚しているじゃないの」
 と笑うのですが、そんな立場になったらうちは乱闘間違いなし。養育費を途中で逃げとるもん。

 おとと・・・そんな話ではなかった。

 タネルは今も同じリンクで練習しています。2日間練習してから「スケートカナダ」へ向かうそうです。
 ジェイソン・ブラウンも小さい頃、犬と一緒に来ていました。今はチーム・モロゾフです。

 あの頃はジュニアで女王になったメーガン・ハイアットもいて、デニスに習っていました。最後はデビッド・サンティーに師事して、彼のアシスタントコーチと結婚。赤ちゃんを授かったばかりです。

 3日間ともかく朝から晩までスケートのことを考え、選手やコーチや家族と話しするのはそれは楽しいことでした。
 今まで生きてきて、こんなに笑った日は他にあったかな。

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トリプルアクセルを飛んだエリザベータと