今年2度目のラスベガスで、だらだらと生きています。
原稿は11月が締め切り。英文なのでなかなか時間がかかってしまうのです。
アメリカン長女も2日間だけ合流。
米国認定インストラクターなので、翌週はリジョナル(日本でいうブロック大会)を控えています。一年でいちばんきりっと顔つきをしています。
夏の終わり、スケート選手たちは過酷なほどつめていた練習ペースをやや落とします。同時にコーチたちはきりきりと精神をはりつめ、プログラムの細部をしあげていくのです。
といっても全米代表のブレディ・タネルがスケートアメリカにつづいて、次の週はスケートカナダに飛びます。
当然コーチのデニスはそちらに同行してしまうので、あれこれ長女に具体的なアドバイスをしてくれました。
びっくりするような内容もあります。
そうか、ずっと支えてくれていたのだと。
昔からデニスは遠まわしなもの言いをしません。それだけに考えていることがストレートに伝わってきます。
まさかこんな日がくるとは・・・。しみじみとやさしい気持ちになりました。
さてさて、試合というものはボランティアスタッフがいないと成立しません。
ジェシカのママはこの点で、いつも頭が下がります。
シカゴ郊外のツインリンクスを思い起こすと、年一度開催される「デページオープン」という大会など、ジェシカの母親は率先してボランティアしていました。
フィリピン系なので肌は ココナツ色で、顔だちはかなりの美形です。なんとジェシカと私の娘は誕生日がたったの2日違い。
よくよく聞いてみたら、同じ病院で私たちは出産して、もの心がついたときからフィギュアスケートを習っていたわけです。
ジェシカは今回「スケートアメリカ」にペアで出場しています。
ママは離婚・再婚で苗字を変え、試合ではたいてい前の夫と今の夫を両側においての観戦です。
「あなただって、すぐ再婚しているじゃないの」
と笑うのですが、そんな立場になったらうちは乱闘間違いなし。養育費を途中で逃げとるもん。
おとと・・・そんな話ではなかった。
タネルは今も同じリンクで練習しています。2日間練習してから「スケートカナダ」へ向かうそうです。
ジェイソン・ブラウンも小さい頃、犬と一緒に来ていました。今はチーム・モロゾフです。
あの頃はジュニアで女王になったメーガン・ハイアットもいて、デニスに習っていました。最後はデビッド・サンティーに師事して、彼のアシスタントコーチと結婚。赤ちゃんを授かったばかりです。
3日間ともかく朝から晩までスケートのことを考え、選手やコーチや家族と話しするのはそれは楽しいことでした。
今まで生きてきて、こんなに笑った日は他にあったかな。