スポーツライター梅田香子とMMカンパニー&CHICAGO DEFENDER JAPAN

梅田香子 contribute to MM JOURNAL

ぼこぼこ場外乱闘編

スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

こんなに怖い米国入国審査あれこれ話

 やっとおちついた日々。地獄から生還した気分です。


 いちいち数えていられないほど日米間を往復している私。米国永住権をもっているので、ESTAの対象からはずれています。

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 とはいえ、英会話の生徒さんや夫の友人たち、娘がお世話になった方たちと旅する機会も多いのです。エスタの申請は何度も手伝ってきました。
 

esta-center.com


 ところが、今回エスタの公式サイトを開いたら最長で3日かかるから、72時間前に申請するように、という無情のお達し。


 前回まではそんなことはありませんでした。空港についてからスマホで申請したこともあります。でも、今は72時間前を推奨しているとか。


 そして、今回は出発の前日、あわてて申請したものの、5時間、なーんも反応なし。


 こくこくと時間がすぎていく中、家中のお仏壇にお線香をあげて祈りました。無宗教ものですから。


 夫に相談したら、なんと「塾の経営をはじめてから注意力散漫になった」と説教はじめるのです。もうアタマきちゃいました。
 どちらにせよ、夫はあてになりません。その間、いろんな体験を書かれたサイトも、サーチしてかたっぱしから読みました。

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 ともかくイエスの項目があると時間がかかるという都市伝説もあり。
 わらにもすがる思いでした。
 もう出発の時間がせまっています。
 いちかばちか震える手で再度の申請です。

 今、また申請して、この後まで72時間もかかったら、飛行機にはもう間に合いません。

 この子は二重国籍だけど、あえて他の国籍欄もノーにしてみたら、なんと1分で申請通過&OK。なんですのん。二重国籍ってなんか悪いことしていますか?(怒)


 ただ、それは関係なかったようです。

 というのも、私は今回2人分のエスタを申し込んでいました。

 一人は二重国籍でもなんでもなく、苗字も違う。2人とも同時に申し込み、同時にまたされ、同時に再申請したら、同時に通過したのです。


 ここからは私の想像です。今回エスタ申請したのは米国時間の25日クリスマスだったので、サーバーで問題がおきても対処する人がいなかった。早い話、申請がむこうに届いていなかった。

 そのせいなのか、申請番号も2人とも、むちゃくちゃへんな数字がかえってきたのです。


 時間ぎりぎりもう一度、もう1回お金を払うつもりで、申請しなおしたところ、1分で承認がでました。


 半日後、返金なんて期待していなかったのに、14ドル×2人分がもどってきました。


 ともかく今回の大きな教訓。エスタの期限は2年間で14ドル。へんにケチらず、パスポートを申請した段階で、エスタも並行して有効にしておいたほうがいいです。

  まれに強制送還者と同じ姓名だと、エスタで拒否されることがあります。その場合は大使館にいって観光ビザをとる必要がでてきます。

 こうなったら72時間前の申請だって間に合いませんから、やっぱりパスポートと並行してエスタの期限は維持しておくべきです。


 これは昔からよくあることで、鈴木なんとかみたいにありふれた名前だと、たまたまブラックリストと同姓同名だったりするのです。フジテレビの「オレゴンから愛をこめて」のディレクターもこれで、オレゴン市長の招待状をみせて入国審査官と戦いました。


 それと今回あれっと思ったのは、エスタの申請の際、SNSに参加しているか任意で書き込む欄ができていたことです。不法滞在で音楽活動していて、強制送還になるケースがここ数年で増えています。フェイスブックが証拠として用意されていたそうですから、このへんは自己責任でご注意ください。

 

 米国で犯罪歴がある人、養育費を踏み倒している人、税金を踏み倒している人、国民番号があるので、わりと後々まで残ります。

 時間がたっているからと甘く考えるのは危険です。

 思えば、いろんな私も悲喜劇を見てきたものです。

 自慢になる話ではありません。平和な日本にいると実感のわかない話でしょうけれど、情報としては役立つと思います。箇条書きしておきますね。

 この話をすると、きゃはは・・とうけるのですが、私は笑えません。ホラー話です。ぎりぎり近いことを何度も体験しているからです。

 

・成田空港でたまたま見かけた学生のグループ。女子学生っぽい子が半泣きになりながら、トランクをあけて探しまくり。友だちが心配そうに、それを囲んでいました。パスポートを忘れてきたみたい。これはなんもできなかったはず。


・これは夫の息子。一緒にシカゴに到着して、飛行機からいったんおりたところ、パスポートがなくて入国審査の手前でUターン。飛行機の座席の隙間におちていました。冷や汗。


・そういえば、BBキングはイタリアツアーのときローマ空港でパスポートと大金はいったカバンを取られたそうです。空港でのすりはよく聞きますので、要注意です。


・某中日の監督がハワイに家族旅行に出かけようとしたら、自分のだけ期限が切れていた。(これはすごく多い話です)


・これも最近の話。インドネシアはパスポートの期限が6か月未満でないと入国できないとのこと。出発前にそれを知り、5か月とちょっと。大使館に問い合わせたり、いろいろ動いたけれど、間に合わなくてバリ旅行は流れた。