本棚を増やしたくありません。シカゴの家は半地下の壁2面をまるまる作りつけの棚にしています。
でも、古い洋服ダンス(死語やろ!?引きだしの開け閉めが重たいので、IKEAっぽいものに買えました)を解体したので、引きだしの部分を横にして縦置きして、手近な本を並べてみました。上の写真です。
ヤフオクで買い物したことがあるせいか、京都の古本屋さんから定期的にパンフレットが届きます。
ネットは便利だけど、活字おたくとしてはついついページをめくらずにはいられません。
来栖三郎関連は他に競争相手がいないけど、226事件や尾崎秀実やゾルゲ関連は高くつきますね。ゾルゲはもう日本の出版物は読みつくしたような気がします。
ゾルゲは外務省担当記者クラブにいたので、来栖三郎とは顔みしり、来栖さんが家族ぐるみで親しかった東郷茂徳夫妻とは近しい存在でした。東郷さんの奥さんはドイツ人でしたから、そのつながり。
重光葵さんは東京裁判の後も長生きされて、著作もたくさん残しているのに、ゾルゲと尾崎については少ししか書いていません。ゾルゲと尾崎が巣鴨で絞首刑になった日、ソ連大使館の革命記念パーティーに重光さんは出席されています。その前までゾルゲを利用して、ソ連に終戦工作を依頼する動きがあったはずなのに。
尾崎は映画「ゾルゲ」では本木雅弘が演じています。彼の英語を批判する方もいるようですが、台湾育ちで帝大出身の尾崎はドイツ語を得意としていました。
むしろゾルゲの愛人役の葉月里緒奈ちゃんが英語うますぎるでしょう。そういう役柄じゃないのに。さすがシカゴ育ちの帰国子女。イチローにいちばん最初に「May I speak Mai?」という英語を教えたのは彼女です。
私は共産主義者としての尾崎ではなく、稲田悦子先生を最初に取材した記者ということで、興味をもっています。
稲田先生がスケートをはじめたのは、大阪朝日新聞ビルの屋上、尾崎はそこの外信部にいました。
当時の新聞社はまだまだ伝書鳩便りで、新聞社には鳩小屋があり、甲子園球場との間をよく往復したそうです。
うーん。この陸上マガジンがベースボールマガジンだったら買わずにはいられなかったでしょう。私が欠かさず、なめるように読みはじめたのは小学生高学年。昭和50年代から。
思い出した!(膝をうつ)
それだけではもの足りなくて、ある日、一般の方に資料室を開放します、という日刊スポーツの記事が目にとまりました。バックナンバーをみせてくれて、ほしいものはコピー代だけでわけてくれる、というお話。築地の日刊スポーツまで、出かけるようになりました。高校生のときかな。国分寺から築地まで、家族に内緒のささやかな冒険。当時はまだまだのどかな昭和のいい時代でした。
たけし軍団のフライデー襲撃、オウム真理教事件などを経て、今の報道関係は受付が強化され、首から社員証をぶら下げている人ばかりになりました。
地下鉄サリン事件の直後、江川詔子さんが連載していた「週刊文春」編集部には、大量のお弁当がどこからともなく配達されて、誰も手をつけず、そのまま腐っていったなんて逸話も。
誰も彼もある意味、命がけでしたよ。
本代をおしむつもりは毛頭ありません。が、置く場所がね。古本は積んでおくだけでダストのアレルギーでそうで、夫がいい顔しないのです。(私が四国の家に引っ越してきたとき、夫は離婚して10年。この家はゴミハウスで、姑のテレホンショッピングで二部屋が天井までうまっていました)
でも、週末は古本マルシェが予定されていて、わくわくらんらん。

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