スポーツライター梅田香子とMMカンパニー&CHICAGO DEFENDER JAPAN

梅田香子 contribute to MM JOURNAL

ぼこぼこ場外乱闘編

スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

自閉症児と刑事さんのお話

 つづきです。もう何年もたつのに、自分の気持ちの整理がついていません。

 起きたことだけを書いておこうと思います。どなたかの役にたったら、こんなにうれしいことはありません。

mmcompany.hatenablog.com

 このとき刑事さんとどう会話したのか、動転しすぎて、再現はできません。

 調書を書くため、翌日だったか、警察署まで出向きました。

 モーニングで愛読している「ハコヅメ」という漫画は雰囲気がそっくり同じでした。(当時はまだ連載がはじまっていなかったので、そう思ったのはごく最近のことです。読むとあのときのことが思い出されます)

 皆さん刑事臭がすごかったけれど、とても気づかってくださる雰囲気は伝わってきました。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~(6) (モーニング KC)

 私は茫然としてしまっただけですが、玄関先で泣き崩れてしまった母親が多く、刑事さんもつらかったそうです。

 容疑者の名前で探索したところ、地元のテレビニュースがでてきました。数か月前に、連続強制わいせつ事件というのがあり、20代の男性が逮捕されていたのです。

 その数か月前にも逮捕されていたので、再犯ということになります。
 個人情報で犯人は守られているので、あまり教えてもらえませんでした。
 ただ裁判を傍聴にいったら、ごく普通のノビタ顔でした。ニュースでは「元会社員」とありましたが、逮捕されて辞表をだしたらしく、このときは白いミニバンで営業中だったそうです。(前科あっても普通に仕事できるものらしい)


 夜は彼女とデートの予定が入っていて、昼間に道を歩いている小学生に「写真を撮ってあげる」に声をかけ、服をぬがせていたところ、逮捕されたそうです。

 

刑事さん「再犯ですし、今回は被害者の数が多いので、かなり重たく罪に問われます」

私「重たい罪ってどれぐらいですか?」

刑事さん「懲役7年ぐらいです」

 たったのそれだけ?とがっかりしたことは覚えています。
 
 20人ほどの余罪を追及したところ、全員が知的障害者ではなかったけれど、一人も親には告げていなかったそうです。

 ただそのまま家からでなくなってしまったり、長袖しか着なくなってしまったり、おかしいと思った親はいたとのこと。

 次女は一人で外出なんてしたことがないので、最初は何かの間違いかと思いました。

 でも、犯人の携帯には動画が残っていたそうです。その日づけと手帳を照らし合わせ、驚きました。(つづく)