ニューオリンズのジャズ・フェスティバルが今年は50周年だそうで、顏ぶれがすごいことになっています。ローリング・ストーンまで。これは去年は行きませんでした。その後、アリサ・フランクリンもなくなってしまい、後悔はあります。
なんとアル・グリーンも出演するようです!
一緒に行くかもしれない友だちのために、2005年にメンフィスに行ったとき、アル・グリーンの教会を訪問した記事を再録しておきます。
私はゴルペルを習っていたので、「オー・ハッピー・デー」を唄えて、幸せでした。
かつては 「ローリング・ストーン」誌が選ぶ歴史上100人のシンガー」において第14位に選ばれ、超スーパースターだったアル・グリーン。牧師になると宣言して、芸能活動の第一線から身をひき、かなりの年月がすぎました。
今でもネット上ではときどき、アル・グリーンが新アルバムを発売するとか、さまざまな偽ニュースが飛び交い、炎上騒ぎになります。
この9月末(2005年)には「アル・グリーン死亡説」が流れ、メンフィスの教会に行ってみることにしました。
なーんてことはなく、本人は元気です。
いつもどおり日曜礼拝がはじまりました。
「ハレルヤの信念を学び、歌いあげることで・・・・・ハ、ハ、ハ、ハークション!」なんていう、だじゃれをはさみながら、笑いとコール&レスポンスをまじえ、説法はすすみます。
ハリウッドのスターだった日々もさりげなく、「Richness is not wellness!(金もちというのは、豊かではない)」とふりかえり、絶妙なタイミングでバンドと共にゴスペルを歌い上げていくのです。
よく笑い、よく歌い、なんて幸せそうなアル・グリーン。
そうしている間にも2台ほど観光バスがのりつけ、大勢の白人が教会の中に入ってきます。近くにあるエルビス・プレスリー邸から、そのまま駆けつけたようです。
アル・グリーンの教会が観光客を受け入れている行為には、一部の批判もあります。ただし、一部です。それに批判を怖れていては何もできないでしょう。
どちらのせよ、一挙一動が全国的に知られるような生活を今の彼は望んではいません。
ハリウッドで成功することよりも、南部の小さな教会で、信仰と音楽を武器に闘う道を選択したのです。
興味本位でゴスペルの教会を訪問したり、写真や動画の撮影をするのはマナー違反です。
この動画はあくまで特例にすぎません。事前に申請して、書類もとおっていました。映像がへたなのは、隠し撮りではなく、感動のあまり、手が震えっぱなしだったためです。すみません。
もしゴスペル教会に連れていってもらう機会に恵まれたら、くれぐれも服装にも気をつかってください。