日本ではすでに入籍している夫婦なのに、なぜラスベガスで結婚したのでしょう?
それはグリーンカードの申請や子供たちの願望など、もろもろのパーソナルな条件が重なりました。
そのへんは長いわりには大した理由ではないので、後回し。
先に具体的な手順について書いていきます。
アメリカで挙式してみたい、という方には超おすすめ。
結婚しても名字を替えたくない、という人は案外アメリカで結婚しているものです。
というのも、アメリカでは結婚して名字を替えようが変えまいが、自由。選択肢はあくまで本人にあります。
ジャクリーン・ケネディ・オナシスみたいに、1回目の夫姓と2回めの夫姓を並べるのもOK。
かくゆう私も旧姓と1回目の名字を並べて、Yoko Umeda Kikutaというのがグリーンカードやドライバーズランセンス、税金を払うときの正式名称でした。
ただし、このままだと日本の10年パスポートが切れてしまった場合、日本の戸籍にはもうUmeda もKikutaもなし。一致しなくなると面倒なので、てっとり早くアメリカで結婚証明書をとることにしました。
将来的に今の夫がグリーンカードを申請するときも、役にたちそうです。(アメリカ国籍の娘たちを養子にしたので、グリーンカードを取得することができます)
そうなると、ラスベガスです。
ここの結婚産業は有名です。
他の州だと短い滞在だと、正式な結婚は簡単なようで、むずかしいのです。
1991年だかに結婚したとき、私は無宗教だったので近所の教会に足を運び、3か月ほど講習をうける必要がありました。
シカゴの仏教会で式した友人も同じようなことを言っていました。この点は宗教団体によってそれぞれ違います。
ところが、ラスベガスはこれをはしょります。
24時間営業やドライブスルーの結婚式場が珍しくありません。
マイケル・ジョーダンも若かりし日、すでに長男を授かっているというのに、なかなか決断ができず、夜中の2時に「よし、今すぐ行こう。じゃないと気持ちが変わってしまいそうだ」なんて気持ちで、リトル・ホワイト・チャペルで結婚しています。
なので、機会があったら、そこで式をあげてしまおう、と前から考えていました。
ただ、実際は簡単ではなく、かなりドタバタしました。ともかくドライブスルーのほうで、どんどんカップルがきますから、大量生産?薄利多売?
受付の女性が私たちの書類と中国系の若い体操着のカップルを取り違え、そのまま式をあげてしまったのです。(つづく)