MM編集部とその周辺。
スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

障害者の親として言いたいこと

アメリカは自閉症児の環境が整っているんでしょ!?となぜかよく決めつけられます。
そんなことありません。


説明すると、長くなります。それに自分の子供が障害児でない方は、こういう話になると途中から露骨に退屈そうな顔をされます。


「もう何回もその話はしたから、今そういう話をする気分ではないんですよ。他のもっと楽しい話題にしませんか?」

「だって、友だちがニュージャージーでは18歳まで障害児を育てるのには、お金がかからないと言っていたのよ」

「そうでしょうが。18歳から先のほうが人生長いもの」

「あ、そうか、じゃあ、これからどうするの?」

「どうするって・・・言われても。こんな話はどうせつまらないし。ホームページに書いてまとめておきたいぐらい(半分いやみ)」
「ああ、それ書いて書いて」

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アメリカでは施設が半額になるとか無料になるとか、そういう障害者向けのサービスがほとんどありません。東京ディズニーランドがいい例です。でも、料金は正価のまま、別な並び方をする今のシステムのほうが親にとっては正直ありがたいのです。
もうひとつ、アメリカが楽なところは「距離感」です。


ロサンゼルス空港で乗り継ぎまで5時間あり、ぼーっとロビーで待ちました。頭を空っぽにして、ただのんびり。それがとても心地よかったのです。


これは日本ではなかなかできないことです。
うちの子みたいに意味がない独り言を言ったり、体をゆすっていたら、多くの人がジロジロクスクス。目くばせしたり、指差してバカにしたり、「あんなの子はどうしてそうなの?」と話しかけてくる人、「しつけできないんだったら、外を連れ歩くなよ」と怒鳴りつけてくる人、ほっといてくれません。なーんも悪いことしていないのに。


でも、アメリカではそんな人がほとんどいないのです。空港の係官も「おお、オーティズム(自閉症)なのね」と言って、にこにこ笑いかけてくれたりはします。が、あとはほっておいてくれます。
これは非常に助かります。普通な人たちと同じように私たちを受け入れてくれるからです。


赤ん坊の大泣きでもそうですよね。
「子供が泣いていて、やかましてくても、母親がすまなそうにしていたら、許す」

なんて上から目線のことを言うタレントがいました。
アメリカではそれがありません。世界レベルで成功している芸能人やビジネスマンは自家用機です。スケールが違います。その一方で病院を訪問するチャリティ活動にも熱心で、時間やお金もたくさん使っています。なので障害者の実態も知っています。

有名な映画スターでも、たいてい同じ目線で話してくれます。日本ならもうちょっと名が知れただけで、上から目線なタレントが多いのに。(まあ、SMAPみたいに裏方にもやさしいタレントもたくさんいますけどね)

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 先日、日本の友だちと一緒に、フランク・ロイドのツアーに参加してきました。
動画をみやすくまとめてみました。

 途中でところどころ、自閉症の次女の声が入っていて、うるさいです。それでもよかったらご笑覧ください。

 一緒にツアーに参加した人たちは常に自然体です。

 1回だけ、前を歩いている女性がふりむいて床を指さし、「そこちょっと出てて、危ないわよ」と話しかけてくれました。それだけです。

mmcompany.hatenablog.com

これが日本だったらまずこうはいきません。なかなか私の真意は伝わらないと思います。日本がいいとかアメリカがいいとか、そういう次元ではなく、これが世界の常識、大人の対応だと知っていただけたら幸いです。