スポーツライター梅田香子とMMカンパニー&CHICAGO DEFENDER JAPAN

梅田香子 contribute to MM JOURNAL

ぼこぼこ場外乱闘編

スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

スケートのコスチュームを縫う話(普通ミシン編)

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 カタリーナ・ビッドの時代、だいたい選手本人が作っていました。ビッドのライバルだったデビ・トーマスは他の選手の分もつくって、自分のスケート代に当てたそうです。この方はスタンフォード大の後、シカゴの超名門ノースウェスタン大学院をでて、医者になりました。スケートもボランティアでコーチしていましたよ。

 最近は有名選手になると、メーカーが無料でレンタルしてくれたり、材料費と人件費だけで支給してくれたり、いろいろです。

 前はクレジットカード払いができず、小切手のみでした。日本からだと支払い方法に困ってしまうことが多く、私のアメリカの銀行を使ったりしました。なので、値段はだいたい知っています。

 ただ海外の超有名デザイナーは裁縫が意外と荒く、このまま着て滑ったら破けてしまう~なんてのも多いのです。たいていの親が自分で直したり、縫い目を強化しています。

 競技会になったらアクシデントがつきものものなので、裁縫の知識はもっていたほうがいいです。

 スケートドレス=戦闘服

 いろいろコツがあります。

 私はたまたま母が洋裁をしていたため・・・・裁縫はまったくだめでした。子供の頃から宿題をおしつけていたためです。反省。もともと不器用だったので小学校では男子にいじめられたり、嫌な思い出ばかり。大嫌いになってしまいました。

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 ただアメリカのスケートクラブでは発表会が年に一度ぐらいあります。最近は発注してしまいますが、昔は母親たちがリンクの一室にミシンをもちより、縫っていました。そのとき最低限のことは習うのです。もともと欧米では卒業式やウェディングドレスは母親が作る習慣がありますからね。

 福岡に家を買ったとき、できるだけ母に気持ちよく過ごしてもらえるようにミシンを買いました。1万9000円前後でまともなのがあるし、2万9000円もだせば、もう十分。といっても1万円以下のものはやめておきましょう。オモチャみたいなのは、しょっちゅう糸がきれたり、故障したりで、能率があがりません。中古もこればっかりはおすすめしません。癖がついているからです。

 ミシンの3大メーカーはJukiとジャノメとブラザーかな。比較したサイトが他にあるので参考になると思います。私はブラザーが好きです。針の糸とおしはここのが楽だし、刺繍みしんは自営業の味方。工務店の作業着には社名を刺繍したりしています。漢字やアルファベットの名前を入れるぐらいできます。

 刺繍ミシンも面白いので、本当はこんなのほしいんですけどね。値段も値段なので老後の楽しみにとっておきます。

 母は東京から自分の愛ミシンを持っていくつもりだったので、最初は怒りました。でも、値段と使い心地を知って、びっくりしていました。
 ただし、もう目が悪いのでコスチュームはかんべん、ということでしたから、スケート関係は私がママ友に習って縫うようになりました。
 意外とかんたん。

 デザインは主に有名選手のパクリwあと福岡では元選手の津留豊先生が曲にあわせて、デザイン画を描いてくださいます。

 私が最初に塗ったのはたぶんこのときだと思います。


 https://www.youtube.com/watch?v=XX3c7fOE6oU&t=7s

 それに大人になってミシンをさわってみたら、昔と違います。進化がすばらしい。糸の調整も自動だし、さくさく縫えます。
 母はものを大切に使うので、実家にあったものは古かったのです。

 その頃、生まれつきの自閉症で治ることはないと宣告されました。

 自閉っこは人ごみがダメなので、洋服を買うとき試着ができないし、すぐに裸になってしまうので、オーバーオールを着せることが多かったのです。ぶ厚いジーンズ地を縫うのは大変なので、最近はサロペットの型紙を集めています。

 夫に頼まれて、祭りの鯉口やアロハシャツもずいぶん縫いました。この2つの場合、型紙はパジャマです。

 あ、私はクライ・ムキさんのシリーズが好きなので、アロハには彼女の本の型紙を使うことも多いです。肩からウェストのラインが美しいです。クライ・ムキさんの本はずいぶんはまって、今でも本棚にずらりと並んでいます。

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いちばんおすすめなのは、「クライ・ムキのLaLaLa」という本で、絶版になっています。ロックミシン用の本ですが、普通のミシンでも縫えますよ。ロックミシンはほしいですよねー。私はこっちもブラザーのものを使っています。