スポーツライター梅田香子とMMカンパニー&CHICAGO DEFENDER JAPAN

梅田香子 contribute to MM JOURNAL

ぼこぼこ場外乱闘編

スポーツライター梅田香子の日常を日本語でメモ代わりに綴ったものです。

「ボヘミアン・ラプソディー」とシカゴブルズ

「ボヘミアン・ラプソディー」を見てきました。時間があっというまにすぎました。

 いいシーンがいくつもありましたね。エイズと告白したときのメンバーの反応がよかったです。

 

 日本だとあの時代はまだ遅れていました。80年代終わり、ああいう反応にはならなかったと思うのです。たまたま一時帰国したとき、私がテレビを見ていたら、エイズだとカミングアウトした俳人の方がいて、司会の久米宏が、

「ホモがエイズにかかったからといっても、自業自得ですよね」

などと、笑いながらコメントしていました。アメリカなら大問題になるので、びっくりしたものです。他のアナウンサーにしても「あの気持ちの悪いエイズが〇〇県で発症しました」なんて伝えていました。それが当時の日本の常識だったのです。

「ニュースステーション」があれほど成功したのは、司会者が子供っぽい、わかりやすい表現を持ちこんだからだと思います。たしかにとてもわかりやすく、かみくだいて、おもしろおかしく伝えてはいました。「ニュースステーション」が成功したことで、報道番組とワイドショーの区切りがなくなっていきます。

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実は恥ずかしながら、私の前知識は「クイーン」という名前を聞いたことあるかな、という程度。ところが、映画を見たら90年代、シカゴブルズの試合でかかっていた曲ばかりで、驚きました。
手拍子と足を踏む音、あの曲を聞くとスチールしたマイケル・ジョーダンがドリブルしながら、コートを横切っていくシーンがリアルに浮かびます。
それから優勝したときは、選手も観客も一緒になって、「ウィーアー・チャンピオン」を合唱。あれも「クイーン」の曲だったのですね。
どの曲も、あまりにバスケの試合にぴったんこだったので、てっきりシカゴブルズのオリジナルか何かかと思っていました。

ファンの方、無知でごめんなさーい!


だいたい私は20歳そこそこでスポーツ新聞の世界にどっぷりつかってしまったので、世間一般の常識を知りません。早い話、学がない!

売れない日本人ミュージシャンて人をばかにするのが三度の飯より好きなので、「それでもライターなの?」としょっちゅう言われてきました。前夫もミュージシャンで矢沢栄吉を尊敬していたから、女のコレクター。「浮気相手たちのおかげで、おまえとの結婚生活をつづけることができるんだ」とも言っていました。

そんなかんやミュージシャンが大嫌いになってしまいました。娘たちも音楽もカラオケも興味なし。

先日、うちに泊まった友人が「アメリカの20代の子がスティービー・ワンダーを知らない!」と驚いてました。でも、うちのアメリカンは平均像とは違いますからw

f:id:mmcompany:20181126043244j:plainそもそもフィギュアスケートはものすごく時間を取られるので、だいたいどの選手もテレビなんか見る時間がなかったので、芸能人の名前とかほとんど知らなかったのです。昔は。今はネットがありますから、休憩時間とか見ているようですが。

さて、話しを映画に戻します。マジック・ジョンソンも衝撃引退もあったし、トミー・ラソーダ監督の息子も亡くなりました。身近な問題だったので、とても笑いとばす気持ちにはなれなかったのです。

マイケル・ジャクソンとかホイットニー・ヒューストンなら少しだけ取材したことがあります。スーパーボウルの記者会見でした。マドンナは女子プロ野球映画の撮影のとき、取材しました。NBAの試合もコートサイドはずいぶん有名なミュージシャンが陣取っていたようです。いつも名前がわからなくて、同業者に教わっていました。ジョーダンマイケル・ボルトンの野球チームと試合したこともあったのです。

 

人は音楽がないと生きていけないのだな、と思いはじめたのは40歳すぎてからです。
アメリカでは1時間2時間、とくには10時間運転するのも当たり前という車社会。地平線の手前に広がる同じトウモロコシ畑を何時間もつづけて見ていると、なんだか無性に神経がささくれだってきます。FMラジオをつけると気持ちがふっと楽になったものです。

なので、あの映画にでてきた曲はすべて耳慣れたものばかりでした。

「わしは白人の音楽にはあまり興味ない」なんて言っていた夫も、映画の後、なんだかクイーンの音楽や映像ばかり、はまっています。DVDになったら購入してくれそうです。