関大のスケート場は何回足を運んだものでしょう。もう数えきれないほど。
福岡の津留泰先生がときどき教えにいき、私のアメリカン長女も連れて行っていただいたり、西日本選手権のとき練習させていただいたり。
小さな宮原知子さんはあの頃からすごかったけれど、濱田チームは他の子もぴょんぴょんくるくる3回転を飛んですごかったのですよ。
高槻駅からバスに乗り、小さな山をくるくるあがって行きます。バス停には「いのしし注意」の看板。
だいたい駅の周辺でウィークリーマンションを借ります。ゴミ袋をカラスがつついたり、きれいとはいえませんが、山道をのぼっていくと気持ちがおちつきます。(私は自閉症児を連れ歩くので、いつもこんなことを考えてしまいます)
ジェイソン・ブラウンが育ったツインリンクスも雨の日は鹿がたくさんいたし、ミシェル・クワンの元ホームリンクも(今は別のリンクのオーナーです)熊が出ることで有名でした。
猪は夫の大好物。友人がそういう関係の仕事をしていて、おいしいところをよくもらってきます。コツとしては食べる前の晩かれ冷蔵庫の中で解凍。半分凍っていると私のような素人でも薄く切りやすいのです。高卒ルーキーみたいな感じ。
別名牡丹鍋と言われるほど、赤みの肉と白い脂身が色鮮やか。活力が余っていて、そこらへんを跳ねまわっていたのでしょう。身体をずっと動かすピッチャーみたいなものかな。
私のレシピは田辺聖子さんの「言い寄る」という小説を参考にしたもの。基本はすき焼きと一緒です。
まず猪の脂身で油をしきます。この脂身が野球でいう監督みたいなもの。
そこにネギを入れて、まず砂糖はそこで入れて、日本酒をぶちこむ。このへんの分量は好みです。私は砂糖は少なめ、甘味の主役は日本酒です。が、どうせ飲むのだから、そんなに大量には入れません。醤油も後で調整しますが、このへんでぱらぱらという程度は注ぎ込みます。調味料はコーチ。
野菜はここでどっさり。これ、内野手たち。肉はピッチャー。というのもすき焼きというのは、「焼き」なのだから具がぷかぷか浮くほど水や酒を入れるのは抵抗があります。野菜から出る水気が味の明暗を分かるはず。
いのししの匂いが気になる人は千切り牛蒡を入れるといいです。
匂いが気にならなくても、牛蒡を入れると味がしみておいしい。
牛蒡=セカンド、白菜=ファースト、ネギ=セカンド、きのこ類=サード
勝負です!試合がはじまったら、あとはもうフタをして見守るだけ。
焦げ付きそうになったら、ここでは少量の水を入れます。キャッチャーがマウンドに行って、ささやく感じ。
野菜から水がでて、焦げる感じがありません。肉の量が多いので、しらたきと豆腐は後からいれました。もっと早く入れるとそこからも水気がでます。長打力のある外野陣なので、一発に気をつけましょう。
いただきます!試合開始。
試合終了。カキもたくさんいただきました。渋柿はすぐ干す。甘い柿はこの3倍ぐらい。ジャムにしようかなぁ。
12月はシカゴの家ですごします。いつも梅干しもっていくけど、お世話になった方へのおみやげにちょうどいいかも。