これを読んだ方はおわかりのように、私が住むシカゴはロシア人の移民が多かったのです。
ソ連からロシアに変わった後、国内のスケート環境が悪化した時期があります。その前から、亡命者もあいつぐようになりました。
ソルトレイク五輪9位のビクトリア・ボルチコワもシカゴでは同じスケートリンクでした。近所に住んでいたため、レストランなどでもよく一緒になりました。
彼女もオレグ・ワルシコフに師事。トリノ五輪で金メダルに輝くタチアナ・トトミアニナ&マキシム・マリニン、村主章枝さんが同じ時期、ワリシコフに習っていて、彼らはとても仲が良かったです。
オレグはなぜか携帯電話をいくつももっていて、生徒に貸しているので、ひょいとかけたらオレグがでた、とか(笑)いろいろありました。
この写真はサンティー家のホームパーティー。左のほう、横向きに立っているのは日本でもファンが多かったサーシャこと、アレクサンドラ・フェデエフです。
カナダ出身の女性と再婚して、シカゴでコーチしています。
サーシャはカルガリー五輪の練習では4回転ジャンプを飛んでいたそうです。(こちらをむいている白髪の方はデビッド・サンティーの母、ローズマリーです)
この動画は少しチート。本番では入れてきませんでした。
でも、調子がいい日はもっとクリーンに飛んでいたそうです。
サーシャはともかく身軽なのです。
もう40歳代でしたし、無類の酒好きなので(ロシア人てお酒が好きです)体型はふっくらしています。にもかかわらず、指導している合間に、ぽーんとバック転するところ、筆者は何度か見ています。
無口なのですが、急にそういうことをして、私たち母親をわっと驚かせるところがありました。
「ロシアではね、才能ある子供は教育費がかからないんだよ。アメリカはクレージーだ」
という話をよく聞きました。ヤグディンの自伝からもそういう状況が伝わってきます。ロシアの人たちはスポーツや文化を心から愛し、リスペクトしているのでしょう。
アレクセイ・ヤグディンの自伝は優等生ぶっていない、人間臭いところがすごく好きです。
ヤグディンは前述したペアの金メダリスト、タチアナと結婚しています。なんとなく2人で行動することが多かったので、きっと結婚するだろうな~と思っていました。ペアのパートナーのマキシムはバレリーナの彼女がいて、氷を離れるとタチアナとは別行動をとることが多かったのです。
ロシアのスケート事情を知るには、「愛しのセルゲイ」も欠かせないところ。これもすごくいい本です。セルゲイの早すぎる氷の上での死は、衝撃的なニュースです。その後、エカテリーナは長野五輪ペアの金メダリスト、イリヤ・クーリックと再婚しています。この赤ちゃんも大きくなって、アメリカでは試合に何度かでていました。
ただロシアの最新情報を知りたかったら、この本がダントツなのではないでしょうか。
「タマラ・モスクビナ フィギュアのペア大国ロシアの偉大なるコーチ」
オレグやタチアナの近況も書かれていて、すごくよかったです。表紙も好き。今いちばん気にいっているので、繰り返し読んでいるところ。そのうちあらためて、また感想を書くつもりでいます。
ただロシアの最新情報を知りたかったら、この本がダントツなのではないでしょうか。オレグやタチアナの近況も書かれていて、すごくよかったです。表紙も好き。今いちばん気にいっているので、繰り返し読んでいるところ。そのうちあらためて、また感想を書くつもりでいます。