先日のドラフト会議でふと思い出した日々。西武ライオンズ球場で、工藤公康投手と渡辺久信投手両方一緒にインタビューしたことがあります。
たしか渡辺が自分の車に手紙を広げたまま置いていて、リラックスした時代でした。数人のファンがガラスに顔をつけるように読んでいて、
「なんて書いてあるの?」
と聞いたら、
「武田久美子からみたいなんです!」と。
後で渡辺本人に聞いたら、あっさり、
「なんか手紙と写真をもらっちゃいました」
横から工藤が、
「うりゃうりゃうりゃ、やるじゃないの!」
もちろん2人ともそれぞれ、独身のときの話です。
あ、そうそう、工藤公康投手の奥さんが書いた料理の本はおすすめです。アマゾンにあるかな。
あったー!すごいんです。沖縄キャンプ中も奥さんは工藤のところに食事を届けるため、通うのです。
工藤はホークスをFAになったとき、シカゴに来たし、実は神宮スケート場と福岡のパピオでもばったり会ったことがあります。息子さんがアイスホッケー、娘さんがシンクロ・スケーティングをやって、その応援ですね。
ツイッターでブレーンストーミング。そういえば、私が小学生のときは日本シリーズもワールドシリーズも昼間に開催されていました。答えは簡単、夜だと寒かったから。
幾多のストライキと労使協定の話し合いをはさんで、NBCテレビとESPNケーブルが莫大な放映料を大リーグ機構に払うことになりました。その契約条項のひとつが、試合開始時間をテレビ局のタイムスケジュールにあわせること。
たとえば、西海岸だとプレイボールは午後4時半だったりします。時差があるから、これだと東海岸は午後7時半からテレビで生中継を見ることができます。
逆に東海岸の試合だと、午後9時プレーボールだったり。東海岸は午後7時というわけです。
あとイニングの合間が長くなりました。CMを入れるため、審判が時計を見ながら、間合いをとります。
文句を言ったのはヤンキースの監督だったビリー・マーチンぐらい。選手たちはサラリーが大幅にひきあげられたので、あまり不満を感じていないようです。
ただアメリカの報道関係者は、もうボロクソ!
とくに寒い日はNBCテレビに対し、ののしりの言葉が記者席ではとびかっていました。
たとえば、11月のクリーブランド。ドーム球場じゃないところで、雪の中で試合観戦するのは楽ではありません。漫画家のハロルド作石先生とがちがち震えながら、観戦した記憶があります。
まだ日本人の記者が誰もいなかった時代。
試合の後の記者会見が終わり、旧ヤンキースタジアムから帰途につくと、冗談ぬきで戦場カメラマンのような気分によくなりました。
日本から来た野球評論家の山下大輔さんに、
「梅田さん、あんな電車に乗って、球場通っているの。危ないよ~」
と恐ろしがられたことも。
この仕事、つらいことも楽しいこともあります。
結局いつも頑張っている人たちの笑顔に励まされ、凡人な自分もがんばらなきゃ、なんて気分にさせられたのでしょう。
どうも自分は要領がよすぎるというか、手ぬきが多い点を反省しているところ。英語も日本語ももう少しちゃんとしたものが書けるように、残りの人生、もうちょっと努力してみるつもり。
特に「稲田悦子物語」は英語でも書き残しておきたいのですが、うーん、まだまだ力不足かも。
少しめげているところだったので、ホークスの優勝を見て元気がでてきましたよ。
Anyway, congraturations!